おや?もしかしてこれ見えてます?
ここはねぇ、あれですよ。オレ、黄鏡宙人の裏設定ページです。
あんなに分かりづらい場所に入口を用意しておいたのに、
こんな意味のないページに偶然飛んでしまうなんて可哀想に。
それとも、わざと探してたんですか?
まさか、他の音源たちの裏設定ページでは満足せず、
こんなところにまで来たとか?物好きですねぇ。
そんなにオレのこと知りたかったんですか?やーいえっち(笑)
…まぁわかりますよ、わかりますとも。
UTAU音源配布所の裏設定ページは探したくなりますよね。
ちなみにこのサイトにはここを含めて隠しページが3つあります。全部見つける物好きがいたらびっくりですね。
それじゃあお望み通り、オレのことについてお話ししましょうか。
どれについて知りたいですか?まぁ、どれを選んだって長いので、
飲み物でも用意してからゆっくり読むのをお勧めします。
しいて言うなら上から順に読むと理解しやすいんじゃないですかね。
興味ない?それはそれは。
そんな状態でここまで読んでいただけるとは大変喜ばしい限りです。
ここは駄作の墓場ですから、さっさと読むのをやめることをお勧めします。

「黄鏡宙人」というキャラクターについて
「黄鏡宙人」というキャラクターについてですね。
うん?宙人はオレじゃないかって?
それについてはこっちで説明するので、今は気にしないでください。
オレの本当の名前は、「喜咲紫(きさきゆかり)」といいます。
楽しそうな名前でしょう?実際はまあまあクソな人生でしたが。
きっかけは本当に些細なことでした。
ひそひそとしていながらわざと聞かせているような陰口、蔑むような視線、あざ笑う声。
…ちょっとすみません、こっちのキャラでこれ話すと調子狂うな。
僕のほうで話していいですか?イイヨー。ありがとうございます。
じゃあ、気を取り直して、僕のつまらない身の上話を続けるね。
とにかく、僕は学校という狭い世界で、ひたすらに静かで冷ややかな差別と嘲笑を浴びせられて生きてたんだ。
辛かった。苦しかった。
逃げたかったけれど、唯一の味方だと思っていた両親は世間体を気にして僕の逃げ道をふさいだ。
何があっても優等生でいることを求めた。
…うん、ごめんね?もっと派手で創作らしいわかりやすい悲劇だったらよかったんだけど、僕に与えられた悲劇はこんなよくあるくだらない話なんだ。でも当事者としてはすごく深刻な話だった。
でも僕、結構頑張ったんだよ?
逃げられないなら無理してでも耐えるしかないからね。
学校の人たちは、どれだけ僕を悪く言っても、大人たちにバレないように、暴力はふるってこなかった。
僕は、いっそあいつらが傷つけてくれたら誰か助けてくれるかもしれないのに…って、いつのまにか腕とか自分で切るようになってた。
ものすごく痛かったけど、痛ければ痛いほど、きっとこんな痛みなら助けてもらえる…って救いの夢が見れて、幸せな時間が続いた。
これを読んでいる君たちは、なんでそんなこと…って思うよね。
理解できないよね。お察しの通り、僕は頭がおかしいんだと思う。
僕自身、何でこうなっちゃったのかわからないけど…なんていうか、全然平気だって強がってるうちに、自分でも辛いのが分からなくなっちゃったみたい。
でも心は前よりずっと楽だった。
形はどうであれ苦しいより幸せなほうがいいに決まってるからね。
性癖ってものは根強いよね。
結局、僕は学校を卒業しても痛みに縋るのはやめられなくて、いつしか僕の自傷は、夢を見るための物じゃなくて、より強い痛みを感じるための自慰になってた。
もう腕とかちょっと切っただけじゃ満足できなくて、顔とか足とか…体のいろんなところを切ったけど、どんどん足りなくなるばっかりだった。
だから、いっそ死んでみようと思った。
いや、死んじゃうくらいの怪我をしたらどんなに痛くて気持ちいいだろうと思った。
だって元々こんなものでしか幸せを感じられない人生に未練なんてないし、それなら楽しく消えたいからね。
でも、いざ飛び降りようとしたら、ある人が邪魔してきたんだ。
少年みたいな姿をしたその人は「No.00」って名乗ってた。
(呼びづらいから今は「先生」って呼んでる。)
変な名前だよね。
いや…うん、正直今考えればそもそも僕に声をかけてきたときから変なこと言ってた。
「ねえ君、ちょっと手伝ってよ。」とか、「どうせ死ぬならさ、その命、俺が使ってもいいよね?」とか。
いやもうほんと胡散臭いよね。僕マジで怖かったもん。
でもまあほら、不審者に殺されるのも新鮮な痛みを感じられそうかなって思って、結局僕はこの謎の人に付いていっちゃったんだよね。
そこは学校の近くにあるとても大きい研究所だった。
子供は入れないはずだけど、なぜかそいつは顔パスでさ。
『全身義体研究部』って書いてある部屋に通されたと思ったら、何だか怪しげな機械の中で別の少年が横たわっていて、意識がなさそうだったから、ついにきた!!と思って、「命を使うって、どういうことですか?」って聞いてみたんだ。
そしたらなんて言ったと思う?「君は魂の物質化に興味はあるかな?」だって。
マジで意味わかんないよねほんと。
僕が言うのもあれだけど、この人日本語が不自由すぎる!
僕も「そんなことできないですよ」って言ったんだけど、そいつはできるって言い張ってさ、いやぁびっくりした。
マジで頭のおかしい人だと思った。人のこと言えないけど。
まあでもとりあえずね??最終的に僕を殺してくれるなら何でもいいかなって思って話を聞いてみたんだ。
曰く、「魂の物質化はできる。でもそんなこと簡単にポンポン言っちゃったら大変なことになるだろ?だから国家機密になってる。」とか、「でもさ、魂の物質化の実験に携わっていた俺はどうせならそれを有効活用したいわけだ。」とか、相変わらずよくわかんない話を続けて、最後に「ってことで作ったのがこの全身義体だ。まるで人間だろ?」って、さっきの変な機械の中に入ってるのを指さしてにっこり笑ってきたからもうほんと頭にハテナいっぱい浮かんだ。
「あっ君ってば信じてないでしょ?しっかりしてよ。君には今からこの義体を使ってもらうんだからさぁ…言ったろ?命を使うって。実験だよ実験。義体の動作確認だ。」
とか勝手に話を進めて、あれよあれよという間に僕はその全身義体を使うことになっちゃってたんだよね。
…ひととおり話したからオレに戻るね!
そんなこんなで、僕はオレになりました。どういう仕組みになってるとかそういうのは省略します。いかんせん国家機密なので。
ここまで読んで、僕とオレで性格が大幅に違うことに困惑した方もいるかもしれませんね。決して多重人格ではないので安心してください。
いや、多重人格でもないのにこんなに違うのはどうなのかと言われたらごもっともなんですけれども。
なんというか……お察しの通り、僕…ええと、「喜咲紫」はもう壊れてしまっていました。
痛いのが大好きで死にたがりの異常性癖。
キモいですね。いろんな意味で痛々しいですね。
えぇ、自覚しておりますとも。
そんな性格のままでは社会になじめないということで、僕はオレを演じるように命令されて、「黄鏡宙人」と名付けられました。
あぁでも全部が全部演技ではないんですよ、ていうか基本こっちも自然体で話してます。
なんというかこう…この体、傷つけても楽しくないんですよ……死なないから命の危険を感じられなくて…物足りないというか…
あと、あまりに異常な思考だと実験結果に支障が出るので、機械のほうで異常すぎる思考にならないように若干制限されているみたいです。こっわ。
(それでもあまりに痛そうなの見つけるとあれ僕のほうでやられたらすごい楽しいだろうな~~!とか考えてるときあるから多分僕の性癖が機械で制限できる範疇を超えてるんだと思う。これ先生には内緒ね!)
それはそうと、喜咲紫としての僕はいまだに痛いのが大好きなのと、純粋に人間が嫌いで完全に機械になりたいので、隙あらば僕の体で死のうとしてるんですけど、なぜか先生に邪魔されます。解せぬ。
今は研究所で暮らしていますが、もともと人手が足りなかったようで、オレは先生の助手として働くことになりました。
詳しいことは知りませんが、UTAU音源やその他創作キャラクターの制作や管理も先生の研究の一環みたいです。
以上がオレのキャラクター設定の話でした。
これ以上ないくらいの駄作ですねほんと。
